SPGポイントを無料宿泊特典に交換する場合の考え方
ホテルの会員制度で貯めたポイントは、航空会社のマイレージではなく無料の宿泊特典として利用するほうがお得なようです。
ただし、SPGのポイントは、その交換比率故に、マイルに移行して活用するケースが多いかと思います。
では、ポイントを「無料宿泊特典」として利用するのは損なのか、得なのか。
人によっては、マイルではなくホテル特典として利用したいという方もいらっしゃるかと思います。
そこで、宿泊に利用する場合の判断材料になるかと思い、その価値について考えてみました。
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無料宿泊特典に交換するために必要なポイント数
ホテルのカテゴリーごとに、必要ポイント数は異なります。
そこで、わかりやすいように一覧表にいたしました。
カテゴリー3から7のホテルでは、5連泊分を予約すると1泊無料。
4泊分のポイント数で予約ができるようです。
また、1,2のホテルでは、週末に利用するのであれば1,000ポイント減額。
試しに検索してみたところ、「週末」の定義は金曜日・土曜日の宿泊でした。
カテゴリー5から7のホテルでは、同じカテゴリーでもホテルによって必要数が異なります。
無料宿泊特典で利用できるのは「スタンダードルーム」なのですが、一部のホテルはスタンダードルームがなかったり、ピーク設定がある、3食付きが必須等のホテルであるからだそうです。
アメックスカード継続特典の「無料宿泊」が、一部ホテルで利用できないのはこの理由からですね。
カテゴリー | 平日 | 週末 | 5泊目無料 |
---|---|---|---|
1 | 3,000 | 2,000 | なし |
2 | 4,000 | 3,000 | なし |
3 | 7,000 | 7,000 | 28,000 |
4 | 10,000 | 10,000 | 40,000 |
5 | 12,000-16,000 | 12,000-16,000 | 48,000-64,000 |
6 | 20,000-25,000 | 20,000-25,000 | 80,000-100,000 |
7 | 30,000-35,000 | 30,000-35,000 | 120,000-140,000 |
宿泊に利用する場合のポイントの価値
では、ポイントを特典に利用してよいかどうかの判断基準を考えていきます。
この点を考えるためには、1ポイントを何円と計算するのか、その基準値が必要です。
前回の記事は、この記事を書くために必要だったのですね。
過去3回の「購入歴」の平均値から、1ポイント=2.67円という数値を出しました。
ただしこれはあくまでも私の基準値ですので、ご了承ください。
無料宿泊特典に交換してよいかの判断は、ポイントの価値よりも宿泊料金が高いかどうかです。
平日、カテゴリー2のホテルの価値は10,680円/泊。
宿泊料金が15,000円であるのであれば、ポイントを利用しても「損」ではないということです。
平日
カテゴリー | 平日 | ポイントの価値(円) |
---|---|---|
1 | 3,000 | 8,010 |
2 | 4,000 | 10,680 |
3 | 7,000 | 18,690 |
4 | 10,000 | 26,700 |
5 | 12,000 | 32,040 |
5 | 16,000 | 42,720 |
6 | 20,000 | 53,400 |
6 | 25,000 | 66,750 |
7 | 30,000 | 80,100 |
7 | 35,000 | 93,450 |
週末(金曜日・土曜日)
カテゴリー1、2のホテルは週末に利用するとお得です!
カテゴリー | 週末 | ポイントの価値(円) |
---|---|---|
1 | 2,000 | 5,340 |
2 | 3,000 | 8,010 |
3 | 7,000 | 18,690 |
4 | 10,000 | 26,700 |
5 | 12,000 | 32,040 |
5 | 16,000 | 42,720 |
6 | 20,000 | 53,400 |
6 | 25,000 | 66,750 |
7 | 30,000 | 80,100 |
7 | 35,000 | 93,450 |
5連泊で1泊無料(カテゴリー3以上)
カテゴリー | 5泊分のポイント | ポイントの価値(円) | 1泊当たり(円) |
---|---|---|---|
3 | 28,000 | 74,760 | 14,952 |
4 | 40,000 | 106,800 | 21,360 |
5 | 48,000 | 128,160 | 25,632 |
5 | 64,000 | 170,880 | 34,176 |
6 | 80,000 | 213,600 | 42,720 |
6 | 100,000 | 267,000 | 53,400 |
7 | 120,000 | 320,400 | 64,080 |
7 | 140,000 | 373,800 | 74,760 |
カテゴリー3でポイントを利用 判断は間違っていなかったのかを検証する
改めて一覧表にしてみたのは、私自身、ポイント利用が「損」ではなかったのかを確かめるためでもあります。
以前カテゴリー3のホテルでポイントを利用したことがございます。
7,000×3泊=21,000ポイント
宿泊料金も航空券同様、需要と供給で価格が上下します。
私が滞在したその期間は、周辺のどのホテルも価格が高騰、満室が多く、予約が取りづらい状況でした。
データが残っていないのですが、確か約23,000円/泊くらいだったかと思います。
23,000円×3泊=69,000円。
旅はそれで終わりではなかったため、旅費総額は非常に高くなってしまいます。
そこで、SPGポイントを利用し、3泊分の特典に交換いたしました。
これを先ほどの表に当てはめてみますと、
カテゴリー3のホテルの価値は18,690円/泊
3泊分のため、合計56,070円となります。
56,070円以上の「価値」がないと宿泊特典は「損」ですが、69,000円のホテルを56,070円で予約できましたので、まずまずの結果。「合格」です。
単純な計算ですとここまでですが、更に深く考えますと、料金を支払っていた場合に得られるポイント数のことも考慮しなくてはなりません。
ポイントはサービス料や税金を除く部屋代に対し加算されますので、「69,000円×」というわけにはいきません。
また、3ポイント/1USドル(ゴールド会員)となるため、為替の影響もございます。
そこで、ざっくりと600ドルと仮定した場合
600×3=1,800ポイント
ウェルカムボーナスの250ポイントは、無料宿泊時にも加算されるため省略。
SPGアメックスカードの使用料
69,000円=690ポイント
料金を支払った場合に、加算されるSPGポイント=2,490ポイント
2,490ポイントの価値=6,648円
69,000円ー6,648円=62,352円>56,070円
料金を支払った際に加算されるポイントや、カード使用料に対するポイントを考慮しましても、6,000円ほどはお得となりました。
ただ、ここまでは落とし込まなくてもよいかと思いますので、通常は
69,000円>56,070円
この判断基準で交換するかどうかを決めればよいのかなと思います。
まとめ
閑散期やセール時であれば、お得な航空券を予約することが出来るため、敢えて「特典航空券」を利用しなくてもよい場合がございます。
また、マイルで航空券を予約できたとしましても、ホテル代は必要です。
SPGポイントはマイルに交換するほうが、その価値を高めることができるとは思いますが、「旅費の節約」を重視したい場合には宿泊特典に交換するというのも悪くはないかもしれません。
私自身、また利用する機会もあるかと思いましたので、自身のガイドページとするため、今回の記事を作成しました。
尚、くどいようですが、ポイントの価値は2.67円/ポイントで計算しています。
この数字に関しましては個人差がございますので、表をご利用される際には、ご自身の価値×必要ポイント数で算出していただきますよう、お願いいたします。