タイ国際航空でヨーロッパ スケジュールとANAマイル加算表を作り検討する
タイ国際航空(TG)で行くヨーロッパについて、スケジュールの組み立て方と、ANAへのマイレージ加算を検討してみました。
閑散期やセール時期の欧州系、年間を通じて格安な中東系・中国系と比較しますと、TGでヨーロッパというのは割高です。
目的地がヨーロッパだけであれば、価格面でのメリットがなく時間もかかる南周りを敢えて選ぶ理由はございません。
しかしながら、バンコクで途中降機(24時間以上の滞在)をし、かつヨーロッパへということであればどうなのでしょうか。
10年以上前に1度だけバンコク経由、チューリッヒin、ロンドンoutを経験したことがあるのですが、現在検討できるルートであるのかどうかを調べてみることにしました。
【追記】2017.11からバンコクーウィーン線が新規就航
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メリット
TGを利用するメリットを挙げてみました。私の個人的な意見となりますので、何卒ご了承ください。
・羽田発着、深夜便を利用できること(機中泊)
・バンコクで途中降機が可能
・コペンハーゲン、ストックホルム、オスロといった北欧への路線があること
・ドイツ路線はフランクフルトとミュンヘンの2都市
・ヨーロッパ主要都市への到着時刻が午前中(機中泊)
・ヨーロッパ発バンコク行き、到着時刻が午前中(機中泊)
・飛行距離が長くなるため、マイレージが貯まりやすい。
デメリット
続いてデメリットです。
・航空券が割高
・バンコクで途中降機(24時間以上の滞在)をするため、ヨーロッパ滞在日数を含めたトータルの旅程が長くなる。
・金額だけを考えると、閑散期・セール期の日本ーヨーロッパ、日本ーバンコク2つのチケット代金と、バンコク経由ヨーロッパ行きの航空券代金では、前者の方が安くなる。
スケジュール
個人的な意見ですが、TGを利用するメリットは「羽田空港」を利用できるということ。
私は往路は羽田便を利用したいというこだわりがあるがために、今年の欧州行きは全てBAの羽田発ロンドン線を利用することになりました。
TGであれば、羽田発の深夜便を利用できるというのが非常に大きな利点だと思います。
また、ヨーロッパの就航都市が好みの街というのも大きな魅力。
更にそのスケジュールが良いのです。
現地到着時刻が早朝というのは、物価の高い北欧では助かります。
また、ヨーロッパ発バンコク行きのスケジュールも魅力的。
バンコクに到着するのが午前中ですから、朝カフェでまったり。
その後はマッサージで旅の疲れを癒します。
日本発バンコク行き
バンコク発日本行き
バンコク発ヨーロッパ行き
ヨーロッパ発バンコク行き
ANAにマイルを加算する
TGはスターアライアンスに加盟していますから、ANAのマイルを貯めることが可能です。
日本ータイの航空券の場合、安いセール運賃はV,Wクラスの事が多く、マイル加算対象外となりますが、バンコク経由ヨーロッパ線の場合、「M, H, Q, T, K, S」であれば70%加算となります。
飛行距離が長いため、エコノミークラスであっても70%加算というのは大きいです。
わかりやすいよう一覧表にしました。(誤りがございましたらご指摘いただけると幸いです。)
普通運賃:Y, U, B :100%
キャリアペックス運賃:M, H, Q, T, K, S:70%
片道分のマイレージ数となりますので、例えば以下の場合ですと
・東京ーバンコクーオスロ往復 エコノミーQクラス
2,008+3,766+3,766+2,008=11,548
バンコクとノルウェー旅行をすると、ご褒美でANA10,000マイルが貯まるという計算になります。
区間 | 100% | 70% |
---|---|---|
福岡 | 2,313 | 1,619 |
大阪 | 2,592 | 1,814 |
名古屋 | 2,677 | 1,874 |
東京 | 2,869 | 2,008 |
札幌 | 3,148 | 2,204 |
ストックホルム | 5,167 | 3,617 |
コペンハーゲン | 5,358 | 3,751 |
オスロ | 5,380 | 3,766 |
ミュンヘン | 5,459 | 3,821 |
ローマ | 5,499 | 3,849 |
フランクフルト | 5,584 | 3,909 |
チューリッヒ | 5,618 | 3,933 |
ブリュッセル | 5,747 | 4,023 |
パリ | 5,858 | 4,101 |
ロンドン | 5,928 | 4,150 |
モデルルート
スケジュールやマイル加算率はわかりましたが、それでは実際にルートを作ってみた場合、どのような金額になるのかということについて、シミュレーションしてみました。
例えばこちら。
フランクフルト線です。予約クラスは往路がT、復路がKですので70%加算となります。
DAY | 宿泊 | |
---|---|---|
1 | TG661 HND-BKK 0:20-5:25
午前:カフェ 午後:マッサージ&スパ |
バンコク |
2 | マッサージ&スパ
TG920 BKK 23:40 |
機中泊 |
3 | FRA 5:50 | フランクフルト |
4 | フランクフルト | |
5 | フランクフルト | |
6 | フランクフルト | |
7 | TG921 FRA 13:45 | 機中泊 |
8 | BKK 6:20
午前:カフェ 午後:マッサージ&スパ TG682 BKK23:15 |
機中泊 |
9 | HND 6:55 |
イメージ的にはこのような感じになります。
もちろん組み合わせは様々。
往路はコペンハーゲン、復路はストックホルムからというパターンもよいですね。
予約クラスはHとK、70%加算です。
DAY | 宿泊 | |
---|---|---|
1 | TG661 HND-BKK 0:20-5:25
午前:カフェ 午後:マッサージ&スパ |
バンコク |
2 | 終日バンコク | 機中泊 |
3 | TG950 BKK-CPH 0:50-6:35 | コペンハーゲン |
4 | コペンハーゲン | |
5 | 移動 | ストックホルム |
6 | ストックホルム | |
7 | TG961 ARN 13:30 | 機中泊 |
8 | BKK 5:45
午前:カフェ 午後:マッサージ&スパ TG682 BKK23:15 |
機中泊 |
9 | HND 6:55 |
オスロ、ストックホルムといった組み合わせも同じようなスケジュールで可能です。
では、このような旅程での航空券代金はといいますと
2月某日で検討してみたところ、約11万円となりました。
尚、この料金はTGの最安値ではございません。(他の日程であれば、もう少しお安くなるかもしれません)
また、欧州系や日系と比較しましても、単純に北欧、ドイツを目指す場合の運賃よりも3~4万円程度割高です。
航空券検索サイト: スカイスキャナー
敢えてTGを選ぶ理由は「バンコク旅行」も予定に入れるということが前提となります。
座席指定
予約画面まで進みましたので、念のため座席指定を確認してみました。
TGのサイトでも、購入の際にマイレージ番号を入力する画面がございます。
ANAにマイルを貯めたい場合は、ANAのマイレージ番号を入力。
Seatmapを選択。
決済前にマップが確認できるようです。
バンコクーフランクフルト線
バンコクーオスロ線
3-3-3の配列ですので、こちらの機材の方が好みです。
バンコクー日本区間も含め、M, H, Q, T, K, Sクラスであれば、座席指定は無料でできるようでした。
長時間フライトとなりますから、購入前に座席を確認できるのは助かります。
まとめ
先日カタール航空でバンコク・ホーチミン行きを考える記事を更新いたしました。
これはこれで価格さえ魅力的であれば悪くはないなと思うのですが、そもそもバンコクとヨーロッパが好きなのであれば、単純にタイ国際航空にすればよいのでは?と思いまして、今回の内容を考えてみました。
マイルを使った特典航空券であれば、ビジネスクラスで快適に旅をすることもできますが、エコノミークラスとなると体力が必要です。
とはいえ基本的に有償では欧州行きエコノミークラスを利用しているのですから、バンコクで一度休憩するのであれば、スケジュールは悪くないなと思いました。
北欧3都市に就航しているというのも個人的には大きなメリットです。
次回のヨーロッパ行きは数か月後なのですが、こうしてまた、あーでもないこーでもないと悩むことになりそうです。