リトアニア・カウナス旅行記~杉原千畝記念館、旧市街観光とユニークな悪魔博物館~
1920年から第二次世界大戦までの間、リトアニアの臨時の首都として機能していた街、カウナス。
日本領事館も開設されており、この時期に領事代理として赴任していたのが杉原千畝です。
調べてみると、現在も旧領事館は資料館として一般開放されているとのことでしたので、折角の機会だと思い、ヴィリニュスからの日帰りではなく1泊して街をのんびりと散策することにしました。
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杉原千畝記念館
場所/ロケーション
Diplomatai uz gyvybe, Sugiharos fondas
Vaižganto 30, Kaunas 01100 リトアニア
TEL:+370 37 332881
私たちが宿泊したのはパークインカウナス。
天気が良かったので、散歩も兼ねて歩いて向かうことにしました。
マップではただの公園だと思っていましたが、階段を上り丘を越えることになります。
徒歩約20分。
良いエクササイズですね。
公園を抜けるとあと500メートルの看板を見つけました。
この辺りは閑静な住宅街です。
あと100メートル。
本当に静かな住宅街なので、ここで良いのかと心配になるほどです。
とはいえ、遠くの方からでも目立つ大きな観光バスが見えたので、あの建物でしょう。
はい。正解。
観光バスは某旅行会社が手配したツアーバスでした。
エントランスには日本語で「入口」の張り紙が出ています。
私たちが訪れたときは、修復工事中のため、外観がシートで囲まれた状態でした。
シートにはこんな看板も。
裏庭の風景。
早速中へ入りましょう。
入場料は大人3ユーロ(約399円)、学生1.5ユーロ。
*1Euro=133円(2017.8)
受付では各種記念品、キーホルダーやTシャツなどのお土産も販売されていました。
日本円も表記されていますが、レートは少々高めです。
唐沢寿明さんと小雪さんもこちらを訪れたようですね。
申し訳ないですが、お土産品は欲しいと思うものがなかったため、こちらに気持ちをいれておきましょう。
側にはメッセージノートが置かれており、少し拝見しただけでも、毎日多くの日本人観光客が訪れているのがわかります。
リトアニアのユダヤ人を救うために協力した外交官たち
命のビザ
1940年、杉原千畝は3,000以上の日本通過ビザを発給。これにより6,000人以上のユダヤ人避難民が救われました。
展示室の他に、VTR鑑賞ができる部屋がございます。
杉原千畝のふるさと、岐阜県八百津町が制作した映像を視聴。
私たちが入ったときは、日本人しかいなかったため、日本語で鑑賞しましたが、英語の字幕版もあるようです。
来館者の8-9割が日本人とのこと。
こちらの地図は、どこから来たかを示すもの。全国各地からこの地を訪れていることがわかりますね。
貴重な展示物に触れ、歴史を学ぶ良い機会となりました。
帰りは歩いてカウナス駅前のバス停へ。
駅から記念館へ向かう場合は徒歩10分程度となります。
旧市街
カウナス市内はバスと徒歩で散策しました。
一般のバスは1ユーロ、乗り合いのミニバスは1.3ユーロ。
ICチケットの場合は少しお安くなるようですが、どの程度利用するかわからなかったためドライバーさんから直接購入しました。
マップを見ながら、適当な場所で下車。
旧市街のメインロードに出ると人通りが多くほっと一安心。
1本道を外れると、寂しくなってしまうので、華やかなのはほんの一部のエリアとなります。
ランチ
Lithuanian Pub Entry
こちらのお店でランチにしましょう。
スポーツバー、パブのようです。
ランチのセットメニューは8~13ユーロとリーズナブルです。
ビールとソフトドリンクも頼んでお会計は27.7ユーロ(約3,684円)
カウナス城
食後は大聖堂、広場を見学し、カウナス城まで歩きます。
どうやら裏側からアクセスしてしまったようなので、ぐるりと周ってエントランスへ。
入場は無料
のどかな風景です。
お城の向かいにあるカフェへ。
コーラ:1.9ユーロ
カフェラテ:3.2ユーロ
チーズケーキ:4.5ユーロ
Devil’s Museum/悪魔博物館
旧市街からは少し離れますが、ホテルから徒歩10分ほどのところに何やら気になる博物館があるとのことで、出かけてみました。
google mapでは向かいの大きな博物館に「悪魔博物館」と表記されていますが、こちらの小さい建物なので要注意。
入場料は大人3ユーロ。
なかなか年季の入った建物です。
あっ、1悪魔発見。
悪魔??
子供から大人まで皆さん熱心に鑑賞しています。
冗談半分で訪れた不真面目なビジターは私たち夫婦だけ?
だって
だって
思わずクスリと笑みがこぼれてしまうような悪魔ちゃんばかり。
うーん。
なんてシュールな展示物なんでしょう。
もはや悪魔とは思えません。
なんだかんだで、最終的にはアジアの「悪魔」として、日本の天狗まで展示されていました。
偶然見つけたこちらの博物館。
大きな期待はしていなかったものの、ひとつひとつの展示物がユニークで案外楽しめました。
まとめ
首都ヴィリニュスの華やかな旧市街と比較しますと、寂しい印象のカウナスですが、見所はいくつかございます。
個人的には、こちらで1泊の余裕を持ったスケジュールを組んで良かったと思います。