エールフランス/KLMがマイレージ制度変更!BAは来年どうなるのか
前回2015年に大きな制度変更を行ったブリティッシュ・エアウェイズのフリークエント・フライヤープログラム「Executive Club」ですが、どうやら来年2018年に、更なる変更が起こる可能性が高いとのこと。
直近ではエールフランス/KLMのフライングブルーが来年4月1日からの変更を発表しています。
まだ詳細が発表されていないことを今から考えても仕方がないですが、現在の心境などをまとめておきます。
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マイレージプログラムの制度変更への心構え
10年以上前と比較すると、どの航空会社のフリークエント・フライヤープログラムも、変更内容の多くの部分が利用者にとってマイナスとなる変更です。
具体的には特典交換に必要なマイレージ数が増えるというもの。
このネガティブな点を補う形でポジティブな点もいくつか用意されるものの、マイルを貯めている人たちにとって最も大きな魅力の一つである、ビジネスクラス/ファーストクラスへの特典交換が難しくなるのであれば、制度変更全体を好意的に受け止めることはできません。
また、上級会員資格を達成するためのハードルが高くなるというのも、ありがちな変更パターンです。
とはいえ、このような航空会社の制度変更が発表されても驚かなくなったということも事実。
例えば最近ではエールフランス/KLMが
私たちはお客様にご旅行を、最大限にお楽しみいただきたいと思っております。そのために2018年4月1日、生まれ変わったフライング・ブループログラムを開始します。
公式サイト:より深く探索する準備を(フライングブルー)
このような内容を発表していますが、どうやらマイレージ獲得の仕組みがrevenue based、すなわち距離ではなく支払い金額に応じるシステムになるようで、これでは「安い航空券を購入し、マイルを獲得」という楽しみがなくなってしまいます。
参考:Full Details: Flying Blue 2018 Program Changes
webページの記載や動画を見ると、何やらものすごくよいプログラムに変更するような案内ですが、実際はこのインパクトが強く、その他の小さなメリットが帳消しになってしまいます。
「生まれ変わった」とあるものの、会員にとっては生まれ変わってほしくなかったのではないでしょうか。
ということで、航空会社のプログラム変更が発表された場合、その多くは残念な内容になるということはある程度覚悟しています。
BAの制度変更の可能性
BAの場合も、危惧されているのは米系航空会社やエールフランス/KLMに続き、revenue basedになるのではという点なのだそうです。
参考:Avios ‘moving to dynamic pricing’ – and other Investor Day news
参考:Reward Flight ‘Dynamic Pricing’ Discussion …
また、前回同様、特典交換に必要なアビオス数(マイル)が増えるのではというのも心配される点ですね。
BAが制度変更となったら?
特典旅行からおトクな航空券購入へ考えがシフト
では、私自身はどう考えるのかということですが、正直なところ、流れに任せるまでで、あまり深くは考えていません。
というのも、数年前と比較し、マイルや特典航空券をあまり重要視しなくなったということがあります。
BAのフライトを多数利用しているのは、料金が最安値だからです。
ヨーロッパ行きエコノミークラスの航空券は値段と還元率を考慮したうえで、なるべく安いものをチョイス。
航空券代金を抑えることで、渡航頻度が高くなりましたので私にとってはそちらの方がメリットが大きいのです。
今年の搭乗履歴をご覧いただいてもお分かりの通り、そのほとんどは「購入」した航空券です。
閑散期であれば、日本発着でも欧州系で5万円台というようなお得なフライトがありますし、海外発の航空券にすればプレミアムクラスの航空券がセールになっていることも多い。
日本発着でもマレーシア航空のセールでは東南アジア行きビジネスクラスがお安くなっているので注目です。
特典の空席の有無で旅行先を決めるよりも、行きたい場所へ行く!
今年は、未訪問の都市を中心に、リーズナブルに旅行ができたと思います。
そもそもBAのマイルはエコノミークラスで利用
特典旅行の楽しみは、ビジネスクラスやファーストクラスへの特典交換といった方も多いかと思います。
しかしながら、私の場合BAのマイルは短距離区間で利用したり、長距離線の片道として利用したりと基本的にはエコノミーで利用。
1マイルの価値よりも、使い勝手の良さを重視していました。
2015年の制度改正時にも、エコノミークラスの必要マイル数は変更なしでしたので、個人的には大きな影響はございませんでした。
懸念すべきは上級会員資格取得の条件
BAの制度変更で、懸念すべきはエリートステイタスの取得条件ですね。
現状は利用するフライトによってはあまりにも簡単に条件クリアとなってしまうBAの上級会員制度。
また、BAフライトが4フライト含まれれば良い(シルバー以上)というのも、他社と比較し寛容です。
しかもこのBAフライトというのが、他社運航便でも便名さえBAであれば良いというものですからね。
私の場合はヨーロッパへ行くためにBAを選択しているため、今年は既に14フライトがBA便となっていますが、頻繁に行かない方であってもたったの4フライトですから、達成は難しくありません。
ティアポイントの計算方法などが変更になってしまうと残念ではございますが、私自身が今後も毎年維持できるくらい利用するかどうかはわかりませんので、変更になればそれを受け入れるまでです。
まとめ
現段階ではどのような制度変更が起きるのかは不明ですが、実際にプログラムが移行するまでは猶予期間があるのでしょうから貯まっているマイルの使い道はその際に決めることにしましょう。
来年のことは未定のため、ユーロ高傾向にあるエコノミークラスの欧州発券は先日の旅で既に閉じています。
ヨーロッパ行き/発航空券については、以前から考えていたことがあるため、この点については別の機会に記事にしたいと思います。
ということで、来年のBAのExecutive Clubについては制度変更は覚悟しつつ、現在の恩恵をありがたく利用させていただくことにしましょう。