ANAのヨーロッパ線特典航空券 エコノミークラスは損?モッタイナイ?
ANAのマイルは長距離国際線のビジネスクラス特典に交換したい!
10年前の2007年にスーパーフライヤーズ会員を取得してからというもの、ANAマイルは無駄遣いをせず、たくさん貯めて一気に消費。
年に1度はビジネスクラスでヨーロッパへという使い方をしてまいりました。
今でもその基本方針(?)に変わりはないのですが、マイルを「エコノミークラス」の「長距離国際線」に交換してはダメなのか?
近年、航空券の購入方法やマイレージの使い方に変化が生じてきたものの、ANAのマイルをヨーロッパ行きエコノミーに交換することだけはまだ躊躇してしまいます。
ということで、最近めっきり疎くなったANAの特典事情を探る意味でも、シミュレーションをしてみることにしました。
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ANA国際線特典航空券~ヨーロッパ~
必要マイル数
まずはANA便の特典航空券必要マイル数を確認です。
キャンペーンで減額される期間があるものの、基本的にはこのシーズン表通りとなり、閑散期のヨーロッパエコノミーであれば45,000マイルとなりますね。
先日更新しましたブリティッシュ・エアウェイズのシーズン表と比較しますと、欧州線のローシーズン期間は極めて少ないというのが残念ですね。
ANAのヨーロッパ路線
今回は「ANA便特典」での検証なので、ヨーロッパ線をおさらい。
- ロンドン
- パリ
- フランクフルト
- ミュンヘン
- デュッセルドルフ
- ブリュッセル
以前作成したこちらの記事も、そろそろアップデートする必要がありますね。
ローシーズンの45,000マイルで行くことができる都市というのは、ANA便の上記6都市に限られます。
スターアライアンス特典で、乗り継ぎ利用をしてしまいますと、季節を問わず一律で60,000マイル+諸税となります。
目的地がこの6都市であれば良いのですが、私の場合はこれ以外の街へ旅することが多いということもあり、今まで検討しなかった理由の一つでもあります。
ANA特典を利用するのであれば、狙う路線は1つ!
エコノミークラスでANAヨーロッパ線を検討するのであれば、利用したい路線はただ一つ。
羽田発深夜便となるNH203便フランクフルト行きです。
0:55に出発し、フランクフルト到着が5:20。飛行時間は12時間25分ですから、機内でたっぷりと睡眠をとることが可能です。
日本発の欧州便は、ほとんどが午前中に出発する便なので、往路で睡眠をとることは難しいのです。
長距離エコノミーの辛いところは、機内で起きている時間が長いこと。
移動時間の大部分を睡眠時間とすることができるのであれば、辛さも多少は軽減されます。
また、現地到着が早朝というのもバジェットトラベラーにとっては大きなメリット。
私自身、この便は特典ではなく購入して何度か利用したことがあるのですが、早朝にフランクフルトに到着すれば、その後の移動もスムーズです。
何より機中泊で1泊分節約となるのは助かりますね。
ということで、話は戻りまして、検討してみたフランクフルト線の必要マイル数と手数料を確認。
ローシーズンのため、45,000マイル。支払い金額は28,050円となります。*金額は検索日の為替レートにより若干異なります。
ヨーロッパ行きエコノミークラス特典はサーチャージと税金を要確認
ビジネスクラスでも負担は同じ、あるいはそれ以上となるのですが、ビジネスやファースト特典であれば日本発着の航空券代があまりにも高いため、特典利用は十分オトク。
この点を考える必要はありません。
ところが、エコノミークラスの場合、ヨーロッパ線となりますとサーチャージや諸税負担が大きく感じてしまいます。
公式サイト:燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について(ANA)
そもそも「ローシーズン」は航空券代金が比較的リーズナブルな時期。
先ほどと同じ日程で、値段を検索してみますと、航空券代金そのものは92,000円となっていました。
特典利用?それとも購入?
比較する場所は、必要マイル数の45,000マイルと、運賃の92,000円。
1マイルの価値は約2円ということになりますね。
*正確には、購入した場合はフライトマイル数が加算されますし、料金をクレジットカードで支払うことによる還元も考慮すべきですが、ここは省略させていただきます。
必要マイル数が45,000マイルと少ないものの、支払い総額が約3万円、購入すれば12万円でフライトマイルもポイント(上級会員ステータスを考慮する必要がある場合)も貯まる。
素直に交換できないのは、購入する場合と比較し特典利用の価値が低いことなんですよね。
ビジネスクラスに交換すれば1マイルの価値は5円、6円に跳ね上がります。
そう考えるとエコノミーとはいえ、長距離線となるヨーロッパ線は必要マイル数が45,000マイル~。
ここで使ってしまうのはモッタイナイ!となるわけです。
スターアライアンス特典も参考に
ヨーロッパには魅力的な街がたくさんありますが、ANA就航便は6都市に限定されています。
それ以外の街へ行きたい場合は、「スターアライアンス特典」となり、エコノミークラスで60,000マイルが必要。
乗り継ぎをするため、サーチャージも更に追加され支払い金額は32,600円となってしまいます。
購入した場合は124,860円。運賃はフランクフルト直行便と同じ92,000円です。
フランクフルトーコペンハーゲン区間はルフトハンザで合わせたため、乗り継ぎ便の違いはございますが、日付と路線は同一で比較いたしました。
この場合、比較するのは60,000マイルと92,000円。
マイルの価値は約1.5円となってしまいます。
*スターアライアンス特典は、アジア経由も可能です。
価値にはこだわらないと言ったものの
今回シミュレーションしたのは任意の日程ですので、自分が旅行したい日の航空券代金が高い場合などは、オトクに活用できるかと思います。
私自身、この数年で航空券の購入に関する考え方や、マイルの使い方に大きな変化がございました。
特典よりも、海外発のオトクな航空券や、セール時の航空券に興味が移り、SPGアメックスカードを所有してからというもの、ホテル選びも重要視するようになりました。
航空券を購入する場合も、最近はワンワールドを選択しているためANAのマイルを直接貯める機会が少なくなったということもございます。
マイレージの価値にはあまりこだわらなくなってきたものの、エコノミーの長距離線となると必要マイル数が増えるため、国内やアジアのように気軽に使うことはできません。
ということで、今回ANAのローシーズンでの欧州エコノミーを検討してみたわけですが・・・・・
うーん、やはり悩みますね。
使うのがモッタイナイ?機会損失の方がモッタイナイ
今年は国際線42フライトと各地を飛び回った1年でした。
その多くは、格安エコノミークラスの旅です。
海外発券で安いヨーロッパチケットを購入し、セール時に奮発してビジネスクラスで東南アジアへとメリハリをつけた購入方法。
今までは避けていた繁忙期の航空券も、リーズナブルだったので購入したところ、復路はインボラアップグレードという幸運に恵まれました。
目的地重視で、行きたい場所へ行きたい時に旅をしよう!
使うのがモッタイナイ?
将来のことはわかりません。使える時に使っておかないと!
まとめ
今までは検討しなかったANAのマイルを使ったヨーロッパ行きエコノミクラス特典。
シミュレーションの結果も、決してオトクな使い方ではございませんでした。
とはいえ、フランクフルト行きの深夜便は非常に便利ですし、その他のフライトも羽田発着が多いというのは大きなメリットです。
エコノミーの長距離移動にも耐えられる体である間は、行ける時に行っておく。
直近でANA特典を利用するかどうかは別として、少ないマイルでヨーロッパへ行くことができる機会があるのであれば、今後は検討してみても良いのかなと思いました。