SPGとクラブカールソン 宿泊特典までに必要な金額をプロモーションも含めて比較
海外のホテルプログラムの会員になりますと、宿泊時に支払う金額1ドルにつきポイントが貯まり、貯まったポイントを様々な特典に交換して利用することが可能です。
各プログラムそれぞれに設定されている値から、無料宿泊特典までに必要な金額は計算ができるものの、プロモーションやエリート会員のボーナスポイント分が含まれていないません。
獲得ホテルポイントの中で、プロモーションボーナスが占める割合が非常に大きいため、昨年の私自身の宿泊履歴を基に、SPGとClub Carlsonのどちらがより無料宿泊特典へのハードルが低いのかを計算してみることにしました。
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プロモーションを考慮しない場合
SPG
- 1US$につき2ポイント+1ポイント=3ポイント(ゴールド会員)
- カテゴリー1無料宿泊に必要なポイント=2,000ポイント(週末)、3,000ポイント(平日)
公式サイト:SPG
公式サイト:Club Carlson
Club Carlson
- 1US$につき20ポイント*silver15%ボーナス
- カテゴリー1無料宿泊に必要なポイント=9,000ポイント
カテゴリー1の無料宿泊に必要な宿泊金額
ポイント数が最も少ない、カテゴリー1のホテルに無料宿泊するために必要な金額は上の棒グラフの通り(SPGゴールド/クラブカールソン一般で比較)。
SPGは週末滞在の場合は667ドル、平日の場合は1,000ドルの消費が必要なのに対し、クラブカールソンは450ドルの消費で無料宿泊特典を得ることが可能です。
尚、こちらの金額は、プロモーションやSPGのウェルカムポイントを含まない値です。
クラブカールソンの方が、より少ない金額で特典を得られることになり、SPGは他のホテルプログラムと比較しても、無料宿泊までのハードルが高いことで知られています。
プロモーションのポイントが重要
先ほどのグラフはあくまでもベースポイントで比較したもの。
実際は、プロモーションでの獲得ポイントが非常に大きな意味を持ちます。
例えば私の例では、昨年の宿泊履歴からSPGの獲得スターポイントでベースとプロモーションはほぼ同等。
クラブカールソンの場合は、ベースよりもプロモーションポイントの方が大きな割合を占めました。
つまり、これらを全て加えた上で判断しなくてはならないということになります。
プロモーション・エリートボーナスを含めて比較
計算方法
2017年の宿泊履歴を基に、支払い金額10,000円につきどれくらいポイントが得られ、そのポイントの価値はどれほどなのかを計算しました。
- クレジットカード支払い分は含まない
- SPGアメックスカードのボーナス部分は含む
- 1スターポイント=2.67円で計算
- 1ゴールドポイント=0.45円で計算
クラブカールソンの提携クレジットカードは所有していませんので、カード使用分は換算していません。
1スターポイントは2.67円で計算、クラブカールソンのポイントを購入したことはないため、一般的な目安である1ポイント=0.4C=0.45円のレートを使用させていただきました。
これらの条件の基で支払い金額10,000円当たりのポイント獲得数を、円ベースに換算してみたところ、SPGは約16%の還元、クラブカールソンは約23%の還元となりました。
無料宿泊特典獲得までに必要な金額(2017年の履歴を基に算出)
ホテルの無料宿泊特典はカテゴリーの低いホテルで利用することがオトクだと思いますし、私自身利用するのであれば1~3のホテルを想定しているため、このランクのホテルで比較させていただきます。
一番最初の棒グラフでは、カテゴリー1のホテルでは667ドル/1,000ドル(SPG)、450ドルの消費が必要という計算でしたが、プロモーションも含めた実際の宿泊歴で判断しますとSPGの場合は33,333円/50,000円、クラブカールソンは17,248円の支払額に対し、無料宿泊特典を得られる計算となります。
SPGのエリートボーナスを含めたとしても、クラブカールソンの方がハードルが低く、カテゴリー3の無料宿泊を目指す場合には50,000円以上の差がつく結果となりました。
単純にSPG<Club Carlsonとはいかない理由
プロモーションの内容が「無料宿泊特典」の場合も
では、少ない金額で無料宿泊特典が得られるクラブカールソンの方がオトクなのかというと、必ずしもそうだと結論付けることはできません。
上記の比較はあくまでも「獲得ポイント数」を比較したもの。
プロモーションはポイントだけでなく「無料宿泊特典」の場合もございます。
実際、昨年の例では、SPG2滞在で1泊無料という特典を得ており、その特典の利用先が「セントレジスバンコク」です。
また、クラブカールソンの場合も、同様のプロモーションがあったものの、無料宿泊ではなく10,000ポイントを選択してしまいました。
特典使用日が金曜日に限定されており、その時点では宿泊予定がなかったためではございますが、その後旅したコペンハーゲン&マルメでは、宿泊数4日の中に、金曜日が含まれていました。
ホテル代の高いデンマーク&スウェーデンで無料宿泊特典を利用できていれば、10,000ポイント(40ドル相当)とは比較にならないほどオトクだったと思います。
ポイントは交換時に価値が確定
ポイントは、特典に交換した時に正確な価値が確定します。
つまり、所持している段階では見積。
1スターポイント=2.67円も1ゴールドポイント=0.45円もあくまで目安にすぎません。
これ以上のレートで活用できれば、価値はグンと跳ね上がります。
特にSPGの場合は無料宿泊よりも航空会社のマイレージに交換する方が都合がよいという方も多いかと思います。
SPGは宿泊時のメリットが大きい
ポイントは交換するまで価値が確定しませんが、宿泊時の特典はその場で実感できます。
SPGの場合は、ゴールド会員であればレイトチェックアウトやお部屋のアップグレード特典がございますし、マリオット系列のホテル宿泊時のメリット(一部ホテルで朝食無料など)も大きいかと思います。
Club Carlsonのホテル分布
単純に比較できない大きな理由が、クラブカールソンのポイントの使い道。
理論上では少ない金額で無料宿泊特典が得られるものの、宿泊先は?という問題です。
アジアでは、毎回成田で前泊・後泊しているという方であれば「ラディソン成田」がカテゴリー2なので活用できるとは思いますが、それ以外では中国・インドが主な旅行先でない限りオトクに活用するのは難しいです。
ヨーロッパの場合は、東欧が主な旅行先の方にはメリットがあります。
まとめ
無料宿泊特典に必要な消費額について、数あるホテルプログラムの中でもクラブカールソンはハードルが低く、SPGは高いということは理解していました。
しかし、プロモーションやエリートボーナスを含めた数値で判断したかったため、自身の宿泊履歴を基に、数値化してみました。
あくまでも昨年の私の履歴を基にしていますので、今年は全く違う内容になるかもしれませんが、ある程度の参考にはなるかと思います。
どのホテルプログラムが良いかは、会員ランク、旅行先、宿泊予算により異なります。
また、ヨーロッパひとり旅の場合は、「立地」も大きな判断基準となりますので、ホテルチェーンの1極集中はできません。
ホテルプログラムはプロモーション時の特典インパクトが大きいため、各チェーンを比較検討しながら少ない予算でもオトクに旅ができるよう宿泊計画を立てていきたいと思います。