マリオットとの統合後もSPGアメックスカードを所有・更新するべきか?
SPGアメックスカードの魅力の1つであったゴールド会員特典ですが、残念ながら特典の一部が変更になるなどデメリットが生じます。
年会費が33,480円(31,000円+消費税)と高額なことから、今回の変更を機に本当に自分にとって最適なクレジットカードなのか、カードのメリットを十分に活用できているのかを考えるという方も少なくないのではないでしょうか。
この年会費を負担に感じない方、年間50泊以上宿泊をするプラチナ会員さんであれば、悩む必要がない(継続で問題なし)かと思います。
しかし、特典の変更により、解約を検討されていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
私の現状は以下の通り。
- 年会費を高額だと感じている
- SPGアメックスカードを所有することでゴールド会員のステータスを維持していた
- 日本で利用することはなく、宿泊先は海外のホテル
- 有償での宿泊先には低価格帯~ミドルのホテルブランドを利用
- ポイントの活用方法は航空会社へのマイル交換あるいは、繁忙期の低カテゴリーホテルの無料宿泊を想定
このような条件の下で、クレジットカードの所有を続けるべきか、今一度考えてみたいと思います。
スポンサーリンク
解約すべき?SPGアメックスカードの大きなデメリットは高額な年会費
SPGアメックスカードを継続するに際し、一番の壁となるのが31,000円+消費税という高額な年会費です。
つまり、この負担以上のメリットがあるかどうかとうことが重要になってきます。
継続ボーナス「無料宿泊特典」の内容が変更に
カードの更新費の負担を軽減してくれる特典が「無料宿泊特典」です。
今まではカテゴリー1-6のホテルで利用可能だったのですが、マリオットとの統合後は50,000ポイント/泊までのホテルとなりました。
**統合後の新カテゴリーを確認
>>>EXPLORE ALL 6,500 PARTICIPATING HOTELS
残念ながら、25,000ポイント×2泊といったような分割での使い方はできず、特典の利用は1泊のみということです。
メリット:無料宿泊特典を利用できるホテルが増加
統合のメリットとしては、特典を利用できるホテルが増えたということがございます。
特に、私のように旅行先が国内ではなく海外となりますと、地域によってはSPGホテルがないということも多々ございました。
選択肢が増えたことにより、特典を無駄にすることなく活用できるかと思います。
デメリット:カテゴリーの高いホテルはオプションサービスも高額です
無料宿泊特典を利用するのであれば、普段宿泊できないような高級なホテルで利用したいと思いますよね。
しかし、よく考えてみてください。
特典には朝食を含めその他のオプションサービスは含まれていません。
つまり高級なホテルを選んでしまいますと、ルームサービスや朝食等を別途追加した場合、想定外の出費になるということも考えておかないといけません。
また、予算の都合上、有償では宿泊しないようなホテルに宿泊してしまいますと、もったいなくてホテル滞在時間が長くなってしまう可能性がございます。
しかし、本当にそれが旅の目的でしょうか?
あくまでも私のケースですが、私の海外旅行の目的は「観光」や「散策」です。
できる限り、遺跡や古城、観光地を周りたいですし、ローカルなお店や路地裏散策、カフェで時間を過ごすということも楽しみの一つです。
トラムやバスに乗って、目的もなく街を散策したり、マーケットにも足を運びます。
つまり、ホテルの外で過ごす時間が多く、それこそが旅の目的なのです。
身の丈に合わない高級なホテルに宿泊してしまいますと、ホテルステイを楽しまないとモッタイナイというジレンマが生じてしまいます。
どこで特典を使うかというのが、非常に重要ですね。
宿泊代の高いロンドンやニューヨークといった街で使うことが出来るのであれば、観光もホテルステイも充実した旅になるかと思います。
SPGアメックスカードの手荷物無料宅配サービス
成田・関空・名古屋発着で海外旅行に行く方にとって、忘れてはいけないメリットの一つが空港手荷物無料宅配サービスです。
海外へ行く機会が多い方ほどトクをするサービスですし、関空や成田であればLCCが充実していますので、年に何度も海外へ出かける方も少なくないかと思います。
お土産でいっぱいになったスーツケースを無料で自宅にまで宅配してくれるのですから、メリットは大きいですね。
SPGのゴールド会員はゴールドエリート会員に変更
レイトチェックアウトは16時から14時に
SPGゴールド会員のメリットの一つが16時までのレイトチェックアウトでした。
通常は12時までというホテルが多いかと思いますので、4時間の延長は大きな特典ですよね。
特に、深夜便で移動するという場合には本当にありがたく、W香港やセントレジスバンコク、ルメリディアン・サイゴンといったホテルでは最大限に利用させていただきました。
弾丸トラベルとレイトチェックアウト特典というのは相性の良い最高の組み合わせだったと思います。
この特典を理由に、SPGのホテルを選んでいた方も少なくないかと思いますので、これは大きなデメリットになるかと思います。
マリオットホテルでの無料朝食・ラウンジ特典は廃止
マリオットとの合併後、SPGアメックスカードを持っていてオトクだったと思うのは、マリオットホテルを利用時に、朝食やラウンジが無料で利用できたことです。
プロモーションで獲得した無料宿泊特典を、JWマリオットクアラルンプールで利用したのですが、非常に大きなメリットだったと思います。
しかし、残念ながら、SPGゴールド会員はゴールドエリート会員に移行となり、無料の朝食・ラウンジ利用は特典から除外されることになりました。
私自身はこの特典を1度しか利用したことがございませんが、この特典があるためにマリオットホテルを予約していらっしゃった方にはダメージが大きいかと思います。
ローカテゴリー~ミドルカテゴリーのホテル宿泊者でもメリットはあるか
私の場合は、クレジットカードの恩恵を受けてゴールド会員になっていただけであり、年間の宿泊回数はそれほど多くはありませんでした。
また、有償で利用する際も、物価の安い東南アジア以外は、ローカテゴリーからミドルカテゴリーのホテルです。
このような宿泊客であっても、カードを所有するメリットはある否かということですが、この点については、宿泊機会が多ければ、それなりにメリットはあるかと思います。
プログラム統合によりホテルの選択肢が増えましたので、予算に応じて宿泊先を選ぶことが可能です。
私の場合は、国内で利用することはなく、主に海外旅行時に利用となりますので、旅行先次第では約10,000円/泊といったリーズナブルなホテルもございます。
SPG/マリオットは定期的に宿泊プロモーションをしていますので、「〇滞在で〇ポイント」や「〇滞在で無料宿泊」という内容の時には、非常にオトク。
また、宿泊料金をSPGアメックスカードで支払うことでボーナスポイントも加算されますので、この点に関してはメリットはあるかなと考えています。
SPGポイントを何に交換するか?使い方は?
航空会社のマイルに移行
クレジットカードのポイントの貯まり方については100円=1ポイントから100円=3ポイントへと変更になりますが、SPGとマリオットのポイント相互交換の比率が1:3でしたので、特典交換時の価値については変更はございません。
変更前
1,000SPGスターポイント=1,000マイル
20,000SPGスターポイント=20,000マイル+5,000マイル
変更後
3,000ポイント(1,000SPG)=1,000マイル
60,000ポイント(20,000SPG)=20,000マイル+5,000マイル
公式サイト:ポイントを交換(マリオット)
直前発券や繁忙期、複雑なルートなどで発券したい場合に活用
SPG・マリオットのポイントは、主要な航空会社へマイル交換が可能というのが非常に魅力です。
私自身はアライアンスごとに
- スターアライアンス:ANA
- ワンワールド:ブリティッシュ・エアウェイズ
- スカイチーム:デルタ
と使い分けていますが、今後の旅行先によっては、上記以外でも移行先候補となるプログラムがございます。
このように用途によって使い分けができるというのが魅力ですし、直前発券などであればその価値も高まるかと思います。
週末海外、直前旅行時の無料宿泊で利用
安い航空券を見つけて週末海外や直前旅行を思い立つなんてこともあるかと思います。
しかし、航空券の安さにつられて購入したものの、期間中は現地の繁忙期でとんでもなく宿泊代が高騰しているということも考えられます。
宿泊料金がピーク時の値段に設定されている場合などは、ポイントを無料宿泊に交換するのも悪くないと思いますね。
まとめ
ということで、SPGアメックスのゴールド会員であり、マリオットではゴールドエリート会員にランクダウンとなってしまう私が、今後もSPGアメックスカードを持つべきかについて考えてみました。
- ポイントは航空会社への交換を考えており、マイルの使い道が直前発券や繁忙期、乗り継ぎルートなど、単価が高くなる発券方法を想定していること。
- ホテル利用先が日本国内ではなく海外のため、統合により低価格帯のホテルの選択肢が増えること
- LCCも利用していきたいと考えているため、今後は成田や関空利用が増える可能性があること(空港宅配利用)
- 海外発券でおトクな航空券を購入できた際は、宿泊は無料でと旅にメリハリをつけたいこと
以上の観点から、まだまだメリットはあると考えました。
また、継続ボーナスである無料宿泊特典については+αの特典程度でそれほど重視はしていません。
先のことはわかりませんが、希望的観測も含めまして、しばらくはメインカードで利用したいと思います。
当記事は、年会費が高額だと感じている、年間25-49泊(ゴールドエリート)以上も宿泊機会がないという方向けに作成しました。
SPGアメックスカードは、個人の旅のスタイルと密接にかかわるクレジットカードです。
旅のスタイル、予算、目的地、旅行に求める物は千差万別です。
最終的な使い道まで描いた上で、持つべきかそれとも不要なのかを判断すると良いですね。