難民問題で揺れるドイツにチェコから鉄道で入国 ~プラハ本駅とフランクフルト中央駅の現状
9月下旬からチェコ・ドイツを訪問し、無事に帰国いたしました。
どちらも渡航回数が多く、通常であれば緊張感なく訪れることができる国です。
しかしながら、昨今の報道を受け、一人旅ということもあり、今回の渡航には不安がございました。
私の浅はかな知識で現在EUが直面している政治問題や国際情勢を語ることはできませんので、この点に関しては言及を控えさせていただきます。
当ブログは海外旅行記、航空会社のマイレージ制度に特化したブログですので、旅行情報を求めて訪れてくださる方が大多数かと思います。
直近でドイツや近隣諸国を旅行予定であり、渡航前の私同様、ご不安に感じている方のために、私自身が体験したこと、事前準備で気をつけた点をまとめてみます。
スポンサーリンク
チェコ・プラハからドイツへ鉄道で移動
(プラハ本駅の様子 2015.9)
チェコはドイツの隣国であり、列車・バス共に多数運行されています。
また、報道でも話題になったハンガリー・ブダペストのKeleti駅を出発し、スロバキア、チェコを通過、ドイツのベルリンへ向かう列車もあることから、チェコから陸路で無事にドイツに入国できるのかという心配がありました。
不安の一番の要因は、プラハからベルリンへ向かう途中の停車駅、ドイツ東部の街「ドレスデン」です。
この街は反移民政策を掲げる某団体の中心地であり、昨年から度々大規模なデモが行われているという報道がありました。
移民・難民の方達のドイツへの玄関口はミュンヘンとはいえ、そこからドイツ全土の施設へ割り振られることを考えますと、ドレスデンの治安が非常に心配でした。
しかしながら、結論としましては、プラハ本駅もドレスデン中央駅も混乱はなく、難民とみられる方々の姿を見ることはありませんでした。
チェコとドイツの国境駅では警官が列車内を巡回し、パスポートの提示を求められることが度々あります。
今回も3名ほどの警官が巡回していました。
私がいたコンパートメントはチェコ人の3人組と、ドイツ人の男性という構成で、私が窓側の席にいたためかチラッと見られただけで、パスポートの提示を求められることもなく素通りされました。
いつもは必ずパスポートチェックをされるのですが、問題なしと判断されたのでしょうか。
こうして何事もなくスムーズにドイツに入国しました。
フランクフルト中央駅
フランクフルト中央駅は、たくさんの人が行き交う大きな駅です。
しかし、こちらでも難民の方と見られる団体や、NGO団体、警官やデモ隊といった人たちの姿は見当たりませんでした。
フランクフルト中央駅には何度も訪れたことがありますが、いつもと変わらぬ光景でした。
ただし、中央駅周辺はホームレスがいたり、老朽化している安宿が多く、雰囲気はよくありません。
このため、いつもは駅周辺に宿をとりますが、今回は街の中心部のホテルを予約しました。
フランクフルトのホテル予約については、後日別記事でまとめる予定です。
渡航に際し気をつけた点
もともと私の移動ルートは、報道されている難民、移民の方々のドイツ入国ルートとは異なりました。
しかし、心配性の私は何が起きるかわからないと思い、以下のことを事前準備いたしました。
荷物は少なく
万が一列車が運休になったり、イレギュラーな乗り換えが発生した場合、いつもと同じ量の荷物を運ぶのは不可能だと判断し、より少なく、軽く、薄い荷物を準備しました。
旅行ではありませんので、オシャレとは無縁。
(もともとファッションセンスのカケラもないではないかというご批判は受け付けませんよ。)
都内では見られたくない服装・バッグですが、あまりにも酷いと別の意味で警官に呼び止められる可能性がありますので、清潔感は意識しました。
航空券のe-ticket、ホテルの予約確認書はプリントアウト
最近は航空券はe-ticket、ホテルの予約確認書もスマホから簡単に確認可能。
ホテルの予約確認書はプリントアウトをしていないことが多かったのですが、警官に提示を求められる可能性もあると考え、全て紙ベースで持参しました。
また、これは自分のスケジュール管理も兼ねて毎回行っていることですが、自作の旅程表を作成し、説明できるように準備しておきました。
<補足>
日本から空路フランクフルト経由でシェンゲン協定国へ入国する場合は、フランクフルトのイミグレーションで詳しく質問される場合が多々あります。
フランクフルトやロンドンでは、他の都市では素通りとなるイミグレ・税関で呼び止められ、質問される機会が多いように感じます。
入国目的や期間をきちんと英語で伝えることはもちろんですが、宿泊先・帰りの航空券をきちんと手配している(=不法滞在ではない)ということをスムーズに証明できると良いと思います。
鉄道は座席指定
ドイツ鉄道(DB)は、4.5ユーロで座席指定が可能です。
日本のように指定席車両と自由席車両が分かれているのではなく、各座席ごとに指定されているかどうかのプレートが表示されています。
指定をしなくても大抵は座ることができますし、鉄道遅延で乗り継ぎができず、予定の鉄道に乗ることができないということも多々ありますので、今まではあまり座席指定はしていませんでした。
4.5ユーロをケチっているだけでは?と思われるでしょうが、確かにその通りですね。
しかし、今回は万が一のことを考えまして、念のため座席指定をしておきました。
まとめ
結果的には、特に何の混乱もなく列車移動ができ、心配は杞憂となりました。
無事に帰国できたことに感謝です。
海外への一人旅が初めての方や、女性の方はドイツへの旅行を心配されているかもしれません。
貴重品の管理や、夜間の外出を控える、スーツケースを持って移動する際の交通手段・所持品管理など、意識できることはたくさんありますので、十分に注意して渡航してくださいね。
注意してもしすぎることは決してないと思います。