飛行機遅延で乗り継ぎができない可能性 振替便の交渉を
国際線の航空券を購入する場合、目的地以外の国で経由、乗り継ぎをすることも多いかと思います。
直行便よりも経由便の方が航空券のお値段が安いことが度々ございますし、そもそも日本からの直行便がない都市へ行く場合は、経由せざるを得ません。
ところが、飛行機の遅延や欠航によって乗り継ぎができないことも。
乗り継ぎが出来ない場合、別便に振り替えていただけるのか?
私事ですが今年(2015)のファーストフライトがいきなり遅延ということになりましたので、飛行機遅延についての対応についてまとめていきたいと思います。
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乗り継ぎができない場合、別便へ振り替えは可能なのか
大手航空会社の航空券を購入している場合、前便の遅延によって乗り継ぎができなくなる場合には、無料で振り替えが可能ですのでご安心を。
ただし、航空券を通しで購入していることが重要です。
例えば東京→バンコク→チェンマイという航空券を購入している場合、東京→バンコクのフライトが遅延し、予定してあったバンコク→チェンマイ間のフライトに間に合わない場合には、別便手配をしていただくことが可能。
しかしながら、東京→バンコクの航空券と、バンコク→チェンマイの航空券を別々に購入している場合は問題です。
前便の遅延は、バンコク→チェンマイのフライトには責任がない話。
航空会社が異なるのであれば尚更です。
別々に購入する場合は、乗り継ぎ時間を十分に確保しておくことが重要ですね。
乗り継ぎができない様々なケース
乗り継ぎができないということが、予めわかっているのか、あるいは現地での事なのかいくつかのケースがあると思います。
今回の私のケースは、出発の第一便、羽田発が大幅遅延ということで日本での対応が可能でしたが、現地乗り継ぎで海外の空港で対応していただかないといけない場合もございます。
それでは、それぞれについて、経験をもとにまとめてみます。
往路、日本発の便が大幅遅延 現地で乗り継ぎができない可能性
今年のファーストフライト、行き先はドイツとチェコ、キャリアはブリティッシュエアウェイズ(BA)でした。
羽田9:45発のフライトがなんと「4時間のディレイ」。
混雑で有名なヒースロー空港だからこそ、敢えて5時間の乗り継ぎ時間を確保したフライトを選択したのにも関わらずです。
とにかく羽田に行くしかない!
振替希望の場合にすべきこと
まずは、経由空港での乗り継ぎ時間の確認です。
ヒースロー空港の場合、同ターミナル間の最低乗り継ぎ時間は60分。
私の場合はまさにギリギリ。
望みは「BA便をJAL便に振り替えていただくこと」
前回の記事で真ん中の座席はNGと書いたところですが、それはあくまでも平常時。
今回は何より当日着を優先です。
羽田空港のBAカウンターはまだオープン前でしたが、遅延は予めわかっていましたので、地上係員が淡々とミーティングを行っていました。
明らかに乗り継ぎが不可能な乗客は別便を手配済み
今回の遅延は、日本出発前に事前にわかっていたことです。
このため、BA側では乗り継ぎ不可能な乗客はすでに別便に振り替え済み。
予約クラスの高いチケットを持つ乗客に対しては臨機応変な対応をするようでした。
私の場合はギリギリMCT(最低乗継時間)を満たすため、振り替えリストには入っていません。
ここで交渉。
1時間では乗り継ぎができない可能性、ロストバゲージの可能性が高く不安。
できることならJL便に振り替えていただけないか。 丁重にお願いします。
係員さんは上司、JALと相談するといい、席を離れます。
この時間が本当に長く感じました。
結果 OKとのこと。
JALであれば3時間の乗り継ぎ余裕があります。
JL便に変更できなければ、ドミノ式にトラブルが続く可能性がありました。
心配で機内で快適に過ごせるはずなんてありません。
もしもヒースローでルフトハンザに乗り換え可能であれば、当日乗り継ぎできる可能性や、最終目的地を変更してもらえる可能性はもありますが、ワンワールドとスターアライアンス、通常は同アライアンス内での振り替えが優先されてしまします。
もちろんJALに振り替えたところで、今度はJALが遅延する可能性も、接続便が遅延欠航する可能性もありますが、考えればキリがなく、今はただ振り替えに感謝です。
どっと疲れて流れ込んだのはさくらラウンジ。
お詫びクーポンはいただきましたが、ラウンジでゆっくりしたかったので使用しませんでした。
こうして、災い転じてJALのスカイワイダーに搭乗させていただくことに。
しかも通路側です。 本当に感謝ですね。
ボーディング時に気づいたのが、ビジネスクラスの列に、BAゴールドのタグをつけだ欧米人の乗客が多数いたこと。
もしかすると、彼らも振り替えになったのかもしれません。
4時間のディレイですからね。
エコノミークラスで旅をする時こそ、上級会員資格は必須だと感じます。
現地、海外の空港で振替手続きが必要な場合
今回の私の場合は、日本での対応が可能でしたが、振替の交渉は海外の空港で行うことの方が多いように思います。
この場合も、一つの予約として航空券を通しで購入している場合は、無料で別便へ振り替え可能。
例えば日本の空港で離陸が遅れ、現地での乗り継ぎができない場合などは、現地のカウンターで新しい便の航空券を用意していただくことになります。
遅延ではなく欠航の場合も
遅延で乗り継ぎができない場合は、乗客ごとに次の行先が異なりますので、全乗客が対象となることはないのですが、欠航となると大変です。
私はヨーロッパの空港で、遅延も欠航も経験しました。
欠航の場合も翌日の便への振り替えなど、対応はしていただけるのですが、ホテルの手配などに交渉が必要となることも。
言葉に不安がある場合は、海外旅行保険に事前に加入しておくことや、海外遅延保障などが付帯しているクレジットカードを所有しておくと安心ですね。
私の場合は、航空会社に対応していただくよう交渉するため、保険を利用したことはありませんが、メインカードとして利用している
スターウッドプリファードゲスト アメリカンエキスプレスカード(SPGアメックスカード)
には「乗継遅延費用」の保障が付帯しています。
まとめ
国際線の場合、乗り継ぎができないと不安になることがあるかもしれません。
1. とにかく冷静になること
2.交渉をスムーズにするため、可能性のある振り替え便スケジュールを把握しておくこと
3.丁寧にお願いすること
(地上係員の方に激怒している乗客がいますが、怒ったところで解決にはなりません・・・・)
4. チェックインオープン前にカウンターに到着し、並んでおくこと。 (振替便は空席次第です)
航空券を通しで購入している場合は、無料で振り替えていただけますので、ご安心を。
【追記】他のアライアンスに振り替えられた場合の、マイレージ、ポイント対応についての記事をアップしました。