「両端の都市を合わせて1回のお乗り換え」をモデルルートを作って理解してみた
地上移動区間がある場合は、両端の都市を合わせて1回のお乗り換えと数えます。
引用:https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/teikeiair_1_2.html
これはANAの提携航空会社特典航空券のご利用条件に記載されている文章です。
この1行を読んで、「なるほど」と皆さん瞬時に理解できるのでしょうか。
何を言っているんだ?
当然じゃないか?
とおっしゃる方は、当記事(当ブログ)はお役に立ちませんので何卒ご了承くださいませ。
私に読解力がなく、恥を晒しているだけかもしれませんが、特典航空券のルートを作る際にこの一文が
「結局どちらを意味しているの?」
とわからなかったために、実際にモデルケースを作成してみました。
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特典航空券の利用条件 文字だけで理解するのは難しい
そもそも何を知りたいのか?
前述のルールで何がわからなかったのかといいますと、例えばこちら。
これは、私が昨年(2015)に発券した特典航空券です。
途中降機(24時間を超える滞在)日本発・海外発ともに途中降機は、目的地以外に往路・復路いずれか1回可能です。
さらに、日本以外で往路・復路各2回まで可能です。※目的地は乗り換えの回数に含みません。
引用:https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/teikeiair_1_2.html
上記の乗り換えルールに従いまして、
目的地をクラクフ
往路・復路乗り継ぎ2回
目的地以外のバンコクで24時間を超える滞在(ストップオーバー)
をしています。
この場合、目的地は「クラクフ」のため、シンプルな旅程となります。
知りたかったことは、復路の出発地「クラクフ」を別の街に設定したとしても、往路2回ずつの乗り継ぎと、1度のストップオーバーができるのかということ。
このルール説明が、冒頭の以下の部分なのです。
地上移動区間がある場合は、両端の都市を合わせて1回のお乗り換えと数えます。
引用:https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/teikeiair_1_2.html
「両端の都市を合わせて1回」
地上移動を1回とカウントしてしまうということ?
→乗り継ぎ回数が1回減ってしまう
それとも地上移動の1回をカウントしないということ?
→往復で2回の乗り継ぎが可能
私の読解力では処理ができなかったので、実際に作ってみたというわけです。
乗り換え2回、ストップオーバー、地上移動付きの特典航空券ルートを作成
往路の目的地と、復路の出発地が異なるケースで作成してみたところ。
はい。
できました。
ということは、
「両端の都市を合わせて1回のお乗り換えと数えます。」
この文章は、簡単に言い換えますと
「地上移動を乗り継ぎ1回と数えない」
ということでした。
このほうが分かりやすくないですか?
皆さん記載の文章で理解されていらっしゃるのでしょうか・・・。
特典航空券のルートは図でイメージした方が分かりやすいですよね。
先ほど作成したモデルケースを図にしてみました。
要はこのような旅程です。
往路は成田→上海→フランクフルト→ミュンヘンです。
往路ではストップオーバー1回の権利を使用していませんが、①の上海のスケジュールが
成田9:50ー上海11:55
上海11:45ーフランクフルト18:05
このようになるため、23時間50分の滞在で乗り継ぐことになります。
これですと半日観光できますよね。
上海ーフランクフルトが12:00発であればエラーとなりますので、特典航空券を作成する際は時刻表が非常に重要になってきます。
目的地はミュンヘン。
ここで滞在をし、ミュンヘンからコペンハーゲンは別手配。
復路出発はコペンハーゲンでフランクフルトを24時間以内に乗り継ぎ、バンコクでストップ。
このバンコクで往復どちらか1回のストップオーバーのルールを利用します。
最後は日本へ帰国。
成田としましたが、日本全国どこでも可能です。
まとめ
地上移動を乗り継ぎ1回と数えるのか数えないのか
ANAのホームページに記載されている内容では理解ができませんでしたので、確認のためモデルケースを作成してみました。
地上移動を乗り継ぎ1回と数えない
ことが分かりましたので、特典航空券のルートを作るうえで選択肢が広がりますね。
繁忙期にマイレージを使用して特典航空券を予約することは非常に困難です。
マイレージは使いたい時に使えなければ意味がありません。
いざ!という時に、あらゆるパターンで検索できるよう、引き出しを多く持っておく必要がありますね。
私もまだまだ勉強が足りません。
特に北米・南米は無知に近い状態ですので、いつか訪れる時のためにも下調べをしておかなくては。