ヨーロッパへの渡航は危険で不安?外務省の海外安全ホームページを確認
ヨーロッパへの渡航は控えた方が良いのだろうか。
パリ、ブリュッセル、ニースにミュンヘン、各地で起こる悲劇を知る度に不安になる方も多いかと思います。
私自身、何も考えずに渡航しているわけではなく、人一倍心配性で気が小さいため、既に発券済みの航空券を前に不安がないと言えば嘘になります。
そこで、外務省の海外安全ホームページを今一度確認してみることにしました。
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外務省の海外安全ホームページ
国 ・地域別の海外安全情報がまとめられている外務省の海外安全ホームページ。
トップページにはご覧のような世界地図が表示されています。
色が塗られている国・地域は注意喚起をしているエリア。
安全対策の4つの目安・カテゴリー
黄色のレベル1(十分注意してください)から赤のレベル4(退避勧告)まで4段階。
治安情勢やその他の危険要因を総合的に判断し、設定されています。
ヨーロッパは危険なのか?外務省が設定する欧州エリアの安全情報
最初の世界地図でもわかるのですが、現在(2016.7)のところ、外務省が欧州地域でレベル1と設定しているのはロシア、ウクライナ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボといった国のみで、西ヨーロッパには設定されていません。
しかしながら、現状を考えますと設定されていないからといって安全というわけではございません。
フランスでは緊急事態宣言が2017年1月26日まで延長されることが決定されました。
また、各国をチェックしていきますと、スポット情報としての注意喚起が記載されています。
例えばミュンヘンの事件を受けまして、ドイツについては以下のような情報が更新されていました。
(中略)最新の関連情報の入手に努め、滞在先や個別の訪問先の治安状況や警備体制を確認するなど、不測の事態を想定し、特別な注意を払ってください。
(中略)不特定多数が集まる場所(ショッピングモール、イベント等会場、デパート、市場、観光施設、競技場等)を訪れたり、公共交通機関を利用する場合には、滞在時間を可能な限り短くする、避難経路を確認しておくなどの安全対策を必ず講じてください。
周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意してください。
また、政府・軍・警察関係施設には、近づかないようにしてください。
都市間を移動する際には、列車に乗らざるを得ませんので、「滞在時間を可能な限り短くする」というのは難しいのですが、
・避難経路の確認
・周囲の状況に注意を払う
ということは、常に心掛けておくつもりです。
ドイツに限らず、ヨーロッパの国では鉄道に乗る際に改札がないため、切符を購入していなくても列車に乗ることができでしまうんですよね。
車内で検札がありますので、切符を所持していないと罰金になりますが、誰でもホームに入ることができるというのが不安な所です。
中東の状況
ヨーロッパでは、レベル1に設定されている国は数えるほどでしたが、中東はご覧のような状況です。
真っ黄色・赤ですね。
色が塗られていないのは、カタール、アラブ首長国連邦、オマーンのみといった状況です。
しかしながら、周辺国がこの状況では、いくら航空券の値段が安いとはいえ、中東系エアラインの利用は控えたいと思ってしまいます。(カタール航空の記事を書いてはいますが)
東南アジアの安全情報
では、東南アジアはどうなのでしょう。
実は、東南アジアもほとんどの国がレベル1に設定されているんですよね。
タイは全域が塗りつぶされており、南の一部地域はレベル2(不要不急の渡航中止)、レベル3(渡航中止勧告)。
アンコールワットがあるカンボジアも全域でレベル1(十分注意)。
インドネシアもご覧の通り。
ルアンパバーンが人気のラオスも一部地域はレベル2(不要不急の渡航中止)です。
ベトナムも真っ黄色。
東南アジアで色が塗られていないのはシンガポール。
また、どうしても宗教を考えますと懸念してしまうマレーシアとブルネイなのですが、サバ州東海岸以外は外務省の判断としてはレベル1には設定されていません。
クアラルンプールよりも、バンコクやシェムリアップ、ハノイ、ホーチミンの方が注意喚起されているということです。
まとめ
現在のところ、ヨーロッパでレベル1に設定されている国はごくわずかではありますが、昨今の状況を考えますと十分に注意をする必要がございます。
外務省の海外安全ホームページでは、日本ではあまり取り上げられていない事件も細かく掲載されていますので、自分が訪れる地域の情報は常にチェックしておかないといけませんね。
渡航の際には、たびレジに登録し、いざという時に緊急情報提供を受けられるようにしておきたいと思います。